吾輩は糖尿病である

健康についてをつらつらと

良い糖質と悪い糖質

前回、精製塩が良くないと言う話をしたが

糖質も同じことが言える

真っ白な精製糖はとても体に悪い

精製していなければ体に良いという訳ではないが

吸収が緩やかになり様々な成分を摂れる分ずっとマシと言える

 

これは砂糖に限った話ではなく

白米よりも玄米の方が良いし

精製小麦粉よりも全粒粉小麦の方が良い

 

糖質そのものが体に悪いわけではなく過剰に取ることが問題なわけだ

そして、純粋な糖質は質量当たりの量が多いだけでなく

吸収されやすいために、より少ない量で害が出る

 

糖質は体内で合成できるため摂取する必要はないが

直接摂取すれば変換が必要ない分、効率が良く少量で賄うことができる

なので全体的に不足している状態ではとても有用となる

貧乏で食事が碌に摂れない状態なら炭水化物はとても良い食材となる

しかし、現代でそのような状態になることは少なく

常に過剰に取りすぎている状態であることが多い

そのような状態で効率のいいエネルギー源を摂取すれば

モリモリ体脂肪をため込むことになる訳だ

 

 

糖質は総カロリー摂取量が多くなりすぎないように気を配りつつ

より原型に近い精製されていないものを摂取することが望ましいと言える

 

塩分が体に悪いと言う嘘

コレステロールと同様に塩分も長らく悪者とされてきた

だが、塩分は非常に重要な栄養素で不足すれば人は生きていけない

活動自体が出来なくなって体を動かせなくなって倒れることになる

子供は特に成長中に体を作るのに必要なため不足すると大変なことになる

もちろん過剰に摂取してもいけないので匙加減は難しいわけですが

人間は塩がなければ生きていけないのです

 

そもそも塩分を多くとると血圧が上がるのは日本人では5人に1人程度です

残りの人は塩分を取って血圧が上がることもありません

塩分を取ると血液濃度が上がり薄めるために水分が増量されるため血圧が上がる

この理屈自体がおかしいと思いませんか?

人間の血液量は体重のおよそ1/13です

体重60kgの人の血液量はおよそ4.6kgです

 

食べた食塩が全部血液に溶けるわけでもないし

血液に溶け込む成分が塩だけのわけでもないです

4.6kgの血液にどれだけ影響を及ぼし

その変化がどの程度血圧に影響すると言うのか

 

では何故に塩分が悪者にされるのか

それは精製塩による純粋なナトリウムの摂取が問題だからだ

そもそも人間には塩が必須なのだがこの塩とNa(塩化ナトリウム)は別物だ

塩化ナトリウムは塩の主要構成要素だが本来は同じものではない

塩の成分は主に

塩化ナトリウム、マグネシウムカリウム、カルシウムの4つだ

本来この4つが含まれたものが塩なのだが

イオン交換膜による精製技術で作られた精製塩は99.9%の純度の塩化ナトリウムだ

なので、天然の塩ではなく精製塩を摂取しているとマグネシウムカリウムが不足する

もちろん塩化ナトリウムがなくても電解質不足で倒れるのだが

精製塩を補給してもマグネシウムカリウムが補給されないため

ミネラル不足で困ることになる

化学的にNa(塩化ナトリウム)を抽出して塩だと言い張っている事こそが問題なのだ

 

塩分を過剰に求めてしまうのも摂取したはずのミネラルが摂取できていないから

なのかもしれないですね

 

ミネラルは脳の発達にも非常に重要で子供の時期に不足すると発達障害になります

もちろん取りすぎてはいけないので適度に天然塩を摂取するようにしましょう

 

コレステロールは体に悪いと言う2つの嘘

コレステロールは体に悪いから脂肪を取るのはいけない

これは真っ赤な嘘である

しかもこれには2つの嘘が含まれる

まずそもそもコレステロールは体に必要なもので取らないと病気になる

体を作る原料であるし脳が必要とするものなので不足すると

認知症になったりと多くの問題が発生する

 

もう一つの嘘はコレステロールを摂取すると体内のコレステロールが増えるということ

実際には体内コレステロールの7割は体内で合成される

摂取量が増えれば合成量が減るだけなので食べても問題ない

コレステロールを摂取しても体内コレステロールは増えないのである

 

そもそもコレステロール値が高いと動脈硬化や心臓病のリスクが高くなると

いうこと自体がただのねつ造なのである

これは50ヶ国分のデータのうち自分に都合のいい6ヶ国分のデータだけで

グラフを作成していかにもコレステロールと心疾患に関連性があるかのように

見せかけた偽物のねつ造論文が広まったために発生したデマなのである

 

このことは結構前から知られていたが

一般的に広まる子tなく長く伏せられていた

なぜなら製薬会社や健康食品会社が困るからだ

薬や健康食品が売れなくなるからだ

ひどい話だがそんなばかばかしい理由で多くの人間の健康が害され続けたのだ

 

ただし、取りすぎてはいけないのも事実だ

何事の過ぎたるは及ばざるがごとしなのだから

 

 

 

ケトン体検査キット

糖質制限をしていて気になるのが、ちゃんとケトン体が作られているのか

頑張っているつもりでも結果が見えないと不安になります

そんな時に使用するのがケトン体検査キットです

 

ケトン体検査キットで検索すると出てきます

海外発送のものなら数百円で購入できます

国内産はちょっとお高いですね

 

そもそもケトン体とは何かと言うと

脂肪を分解したものです

種類としては3種類でアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの事です

肝臓のミトコンドリアで生成されます

 

代謝からケトン代謝に切り替わっている事を確認するために

尿中のケトン体を調べるわけです

ただし、この尿中のケトン体は完全にケトン代謝に切り替わると減ります

脂肪を原料にして脂肪酸が作られミトコンドリアで燃焼してエネルギーになる際に

処理しきれなかったものが尿中ケトン体として検出されるわけですから

このサイクルが理想的に働いていれば全部エネルギーに変わって尿に出ないわけです

最初のうちはそれでも尿に出てきますが、その状態が普通になってくると

尿中のケトン体が再吸収されて利用されるようになるので検出されなくなるのです

なのでこの検査キットによる確認は多少コツがいります

とは言えそこまで完璧に代謝できるようになっていれば体感的に判断できるはずなので

大体は問題になりません

 

基本的にケトン体の検査薬は通常時が白でケトン体が増えると紫になります

切り替え初期やチートデイ等で糖質を摂取した後などの確認に使うと良いと思います

 

また、このケトン体は臭いです

なので糖質制限中で代謝が不完全だと呼気や汗に混じってケトン体が出て

体臭が臭くなります

ケトン代謝に綺麗に切り替わると体臭はなくなりますが

体臭が臭い状態が続くようであれば遺伝子の検査や医者に相談すると良いです

ミトコンドリア代謝に問題がある場合もあるので無理はしない方が良いです

 

砂糖中毒

糖質制限を実行しようとした場合に大きな障害になるのが

この砂糖中毒です

 

実は砂糖には中毒症状があるのです

砂糖中毒の人が砂糖を摂取しないでいると

イライラして仕事が手につかずものに当たったりします

ヒステリックな感情を抑えられなくなったり自傷に走ることさえあります

砂糖中毒かどうかを判断する一つの方法として

おなかが空いていない時でも甘いものを食べたいかどうかと言うのがあります

所謂、甘いものは別腹と言うものですが

おなかがいっぱいでも甘いものは入ると言うものです

そして、おなかがいっぱいでも甘いものが食べたいと思うようであれば

砂糖中毒でしょう

 

砂糖を摂取するとドーパミンなどの脳内物質が分泌されて幸せな気分になります

このために甘いものを常に食べたい衝動が起きるのです

そして砂糖を摂取しないと禁断症状が出るようになるのです

 

数日間、砂糖の摂取を断つことで中毒を抜けることができるのですが

非常に辛い場合があります

糖質制限に失敗する大きな要因です

 

砂糖中毒を克服するコツは

しっかりと食事をとる

水分を多めにとる

太陽の光に当たり適度に運動をする

この3点です

これに加えて、甘いものが食べたくなったら

チーズやナッツ類を食べるといいでしょう

ナッツ類は糖がかかってるようなものを避け

ローストアーモンドやくるみがおすすめです

 

砂糖中毒は健康にもよくないですので

糖質制限するしないにかかわらず対処した方が良いでしょう

 

糖質制限とケトジェニック

糖質制限にはいくつもの種類があり

少しだけ制限するものから全く取らないものまである

必要に応じて制限すればいいのだが

短期的になら完全に制限してしまう方が楽で続いたりする

完全制限とかケトジェニックと言われるものだ

ケトジェニックと言うのは代謝系を

糖質を完全に断つことで糖質代謝系から脂質代謝系に置き換えるものだ

基本的な代謝が脂質によるものに切り替わるために効果が高い

さらにタンパク質摂取量が増えることで食欲が抑制されて

食べたいと思わなくなるため自然と制限ができるようになる

最大の注意点は何度も書いているが脂質の摂取が必要と言うこと

糖からエネルギーを取らない以上は脂質を取らないと死んでしまう

そもそもケトーシスと呼ばれる脂質代謝状態に入るには

一定以上の脂質の摂取が必須となる

 

ケトジェニックの条件としては

1食の糖質を10g以下1日の糖質を20g以下が基本となる

特に最初の数日は切り替えを行うために可能な限り0gを目指すのが良い

慣れてくれば脂質代謝への切り替えは非常に簡単になる

一度ケトーシス状態に入ればある程度はとっても維持される

特に食物繊維はケトーシスの解除にはあまり影響がないように感じる

これは個人差があるだろうが駄目だと思えば調整をすればいいと思う

ケトーシスが解除されるとダルイ、眠いと言った症状が出るので

判断できるのだが判断が難しいようであれば

検査薬が売られているので利用すれば簡単だ

 

中途半端に計算して許容範囲を決めるよりは

いっそ全く取らない方が面倒でなくていい

これがどうしてもできない場合は砂糖中毒を疑った方が良い

砂糖には強い中毒性があるため砂糖を大量摂取していると

この状態を抜けるのにひどい禁断症状が出る

糖質制限のデメリット

糖質制限には多くのメリットがあるわけだがデメリットも当然ある

まず、タンパク質の摂取量が増えることによって腎臓や肝臓の負担が増える

なのでタンパク質の総摂取量には気を付けるべきだ

よく、糖質制限は糖質さえとらなければタンパク質と脂質はいくらとってもいいと

言われるが、これは間違いだ

処理できる量には限界があるし負荷が増えればトラブルも起きる

そして、動物性のタンパク質よりは植物性タンパク質や魚を取る方が良い

特に青魚を多く取れば体への負担は大幅に減らせる

 

糖質を摂取しない場合、脂質が主なエネルギー源となる

なので脂質をしっかりと取る必要がある

よく糖質制限を行っているにも関わらず脂質も減らす人がいるが

これはやってはいけない

栄養失調状態に陥って最悪死ぬ

また、極一部ではあるが脂質代謝異常の体質の人がいて

この場合、糖質制限は死ぬ可能性がある

医者の指導の下で行うか、事前の遺伝子検査が重要だ

 

通常、糖質を摂取している場合にはグリコーゲンとして蓄えられる

これは瞬間的なエネルギーの出所となるのだが

糖質制限を行うとこの貯蓄が0となる

そのため急激な運動などで栄養不足となり危険になる

脂肪からエネルギーを取り出すのには時間がかかるため

急激な消費には対応できないのだ

運動をする際にはゆっくりと体を慣らして無理をしないことが重要だ

また、中鎖脂肪酸の摂取である程度は対応できる

MCTオイル等を直接摂取すればかなり効率的にエネルギーを補給可能だ

 

人間は体内で糖を生成できるため糖を摂取しなくても生きていけるが

この生成には時間がかかるために急激な消費には対応出来ず

低血糖状態に陥る場合があるのだ

なのでそのような場合に備えて飴やチョコレート等を常備する必要がある

強い空腹感、めまい、冷や汗、震え等の症状が出たら

速やかに糖質を摂取する必要がある

また、この際には強い脱水症状を伴うことが多いので

水分の補給も重要になる

糖新生と言われる体内での糖の生成には水が必要であるためだ

 

まとめると糖質制限をするならば

タンパク質、脂質も取りすぎてはいけない

脂質を減らし過ぎてはいけない

動物性たんぱく質よりも植物性タンパク質、魚を取るようにする

きちんと水分を取る

急激な運動は避ける

運動をする際は事前にMCTオイル等を摂取する

低血糖対策に飴やチョコレートを用意する

 

糖質制限は万能ではないということは意識する必要があるのだ